第三教棟跡地に立つメタセコイア

 メタセコイア(Metasequoia)は、三木茂(盛岡高等農林学校、大正10年卒業)により命名され世に知られるようになりました。三木は、卒業後京都大学に進み、古生植物を専攻し、大阪学芸大学や大阪市立大学の教授を歴任しています。

 従来セコイア属と分類してきた化石植物群から新属メタセコイアを分離したのが、三木です。三木が新属発表して数年後、それまで絶滅したとされていたメタセコイアが中国湖北省と四川省で生存していることが、たまたま判明したのです。三木が提唱した化石学上の新属が、現存種により確認されたわけで、世界の古生物界に大きな反響をまき起こしました。

 三木が名付けたメタセコイアの大木が、三木在校時の学び舎である第三教棟の跡地に立っています。また、農学部創立百周年記念樹として、平成14年には目時家の屋敷跡に、新たに3本植樹されました。

まさに生きた化石であったメタセコイア